Python で始める Blender

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Python で始める Blender1

Published: 6/8/2019

Updated: 8/17/2019

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更新履歴
  • 2019/08/17: fake-bpy-module のインストール方法を記事の末尾に追記
  • 2019/08/05: Blender 2.80 リリースに関する注記を追加
こんにちは、Rafkaです。
このブログの更新頻度的に非常に不安ではありますが、 この記事のシリーズは必要とする人のために続けたいと思っています。
と、言うことで、 今回から“Python で始める Blender”と題して、 3D モデル開発環境である Blender を Python を用いて制御する際の Tips 集的なシリーズ記事を書いていきます。
このシリーズの目標は、 Python を用いて Blender を操作し、 3D モデルを使用した表現ができるようになることで、 研究成果のビジュアライズのレパートリーを増やすことです。
今回は Blender の環境構築まで書きます。

Blender 2.80 について

2019/08/05 追記
ついに Blender 2.80 がリリースされました。 既に投稿済みの内容についてこれから再確認を行い、 動作確認が取れたものや 2.80 向けに記事をアップデートしたものについて、 その旨を記事のトップに記していきます。 全ての記事が 2.80 に対応するまで、今しばらくお待ち下さい。
この記事を執筆中である現在 (2019/06/03) の時点での Blender の最新バージョンは 2.79b になります。 しかし、次期バージョンである Blender 2.80 のリリースが 7 月に予定されています。
2.80 は破壊的変更を含む大規模アップデートが予告されているので、この記事シリーズのコードの多くは期待した動作をしなくなることが予想されます。
ベータ版を試すことは可能ですが、 どうせなら安定版の内容に基づいた記事にしていきたいと考えているので、 2.80 対応の記事は安定版のリリースまでお待ち下さい。 2.80 リリース後にそれぞれの記事の内容を 2.80 に対応したものにアップデートする予定はあります。 アップデートしたらこの記事にも追記します。

Blender のセットアップ

今回は、Blender のセットアップについて書きます。
公式からインストーラを取得してきて、 それを使えば殆ど問題は起きないと思いますが、 パッケージ管理ソフトを使った導入方法もあるので、 その方法について説明します。
また、Blender が起動する Python は、 計算機にインストールされている Python とは別の Python を使用するので、 それについても説明します。

筆者の環境

私の環境に基づいて記事を書いていくので、参考にして下さい。 特に他の OS を使用している方は、適宜自分で調べるなどして差分を吸収して下さい。
  • OS : Windows 10 64bit
  • Shell : Power Shell Core 6.2.0
  • Editor : Visual Studio Code 1.37.1

Blender のインストール

それぞれの OS の主流のパッケージ管理ソフトを使ってインストールできます。 Windows ユーザの方もパッケージ管理ソフトの使用がオススメです。
私がオススメする Windows 向けのパッケージ管理ソフトは Scoop です。
Scoop のセットアップについては以下の記事がとても参考になるでしょう。
無事に Scoop が使用できるようになったら、 以下のコマンドで extras Bucket から Blender をインストールできます。
scoop bucket add extras
scoop install blender
macOS の方は Homebrew が主流だと思いますので、brew を使ってインストールして下さい。 Scoop と Homebrew では最新版がインストールされると思いますが、 以前 Linux Mint 18.1 で apt-get を使用した際にインストールされたのは最新版ではなかったので、 Linux の各ディストリビューションのパッケージマネジャーを使用する場合は、 バージョンに注意して下さい。

Blender の Version と Python の Version

Blender で Python を実行する際、 使用される Python は、 計算機にインストールされているものとは異なる Python が使用されると上で書きました。
Blender をインストールすると、 Python の環境も一緒にインストールされ、 それが使用されるので、 Python を態々自分でインストールしなくても Blender で Python が使用できます。
簡単に試すことができるので良さそうに見えますが、 既に Python を普段から使用する人にとっては混乱の元になりそうです。
私の環境では、以下のパスに Python のバイナリが用意されました。
%Blenderのディレクトリ%/2.80/2.80/python/bin/python.exe
実は、使用する Blender のバージョンによって、 対応する Python のバージョンは異なります。 興味がある方は調べてみて下さい。

Blender の Python に pip をインストールする

2019/08/17 追記
scoop でインストールされるものに限るかどうかは分かりませんが、 2.80 ではインストール時に幾つかの外部ライブラリが使用可能な状態でインストールされるようです。 どのライブラリが使用できるかは、python/lib/site-packages を確認してください。 numpy もあります。 従って numpy を使用したいだけならばこの節の作業は必要なくなりましたが、 それ以外のライブラリを使用する際には必要となるので残しておきます。
さて、Python のバイナリが Blender 側で独自に用意されるということは、 numpy などの外部のライブラリを使おうと考えたときに、 独自に対応する必要が出てくるということです。
numpy に限らず、 Python のライブラリを用意しようと思ったら pip を使う人が多いと思いますので、 Blender に紐付いている Python に pip をインストールしてしまいましょう。
まず、以下のコマンドで get-pip.py を取得します。
curl https://bootstrap.pypa.io/get-pip.py -o get-pip.py
取得できたら、Blender の Python を用いて取得してきた get-pip.py を実行します。
{Blenderのpythonへのパス}/python get-pip.py
無事に完了したら pip をアップグレードしましょう。 (これ以降、Python と書いたら特に断らない限り Blender の Python を表します)
python -m pip install -U pip
これで pip の準備は完了です。 以下のようにすれば numpy もインストールできるでしょう。
python -m pip install numpy

まとめ

無事に Blender の環境は整いましたか?
今回は省略しましたが、 開発するにあたって、使用しているエディタの補完機能を Blender 関係の関数に対しても 有効にしたい人もいると思いましたので、 Visual Studio Codeユーザ向けにはなりますが、以下のサイトを紹介します。
2019/08/17 追記
エディタの補完機能に Blender の関数をサジェストさせるための ライブラリ fake-bpy-module のインストールが簡単になりました。 以下のコマンドで一発です。 使用する pip はエディタが参照している python バイナリの pip を使用してください。
pip install fake-bpy-module-2.80
次回は Blender の機能を使うときに使用する bpy モジュールの初歩的な部分の解説を行う予定です。

Rafka
Rafka

Software Engineer

最近はドラクエ 1 & 2 をプレイしてます。楽しい!

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